アーマードコア6のトロフィー獲得率から見る、ゲーム本編にそびえる複数の『初心者の壁』についての考察。
はじめに
アーマードコア6はシリーズ全体で見てもゲームの攻略、トロフィー・実績のコンプリートは優しめ。
とは言っても決して簡単かと言われるとそうではなく、難しい感を出しつつもプレイしていれば必ず攻略の糸口がつかめるというバランス感覚が逸品だった。
ソウルシリーズやSEKIRO、エルデンリングの経験が活かされてるなぁと感じつつ、気になったのはトロフィー獲得率。
Bloodborneのガスコイン神父突破率が度々話題になるように、トロフィーの獲得率を見ると難所が分かりやすい。
そこでPlaystation版9月11日時点でのトロフィー獲得率を分析、初心者がぶつかることになるであろう『壁』についてを考察していきたい。
Chapter.1に最初のふるい落とし箇所が複数
既にプレイ済みの人は体感してるだろうが、Chapter.1には難所が多い。
チュートリアルのヘリを撃破出来た割合は…
何と言っても一番最初に関門がやって来るアーマードコア6。
惑星封鎖機構の武装ヘリを撃破出来た人がどれくらい居るのかと思い調べると、最初のチュートリアルミッションクリアトロフィーである『密航』を獲得している割合は92.3%。
いかにアサルトブーストとブレード使用、スタッガーを取ることの優位さに気付くことが出来るが大事なチュートリアルだが序盤から結構な勢いでふるい落としにかけてきているような気がする。
初心者に襲いかかるジャガーノートとバルテウス
チュートリアルを抜けたプレイヤーに次に襲いかかる壁が、
- 壁越えの『ジャガーノート』
- ウォッチポイント襲撃の『バルテウス』
この二体の大ボス。
周回する頃には一周目と同じアセンブルで挑んだとしてもらくらく倒せるぐらいになる良く出来たボスだとは思うが、それでも初プレイ時にこの二体をすんなり突破できたプレイヤーはなかなかの猛者だと思う。
気になるトロフィーから見るミッションクリア率は、
- 壁越えのクリア率が77.9%
- ウォッチポイント襲撃のクリア率が64.1%
と着実に落ちていく。
Chapter.1を突破できた割合が約6割と考えるとなかなかかもしれない。
このChapter.1では購入できるパーツも少ないのも理由の一つだろうか。
スタッガーの取りやすいショットガンの強さに気付くことが出来るかどうか、敵の攻撃は全てを避けるのではなく当たっても良い攻撃と、絶対に避けなければいけない攻撃のニ種類を意識することに来づけるかどうか、この二つが突破の鍵になるが、Chapter.1の時点でそこまで気付けというのはなかなか難しいかもしれない。
Chapter.2のシースパイダー…海越え率は?
Chapter.2は短いもののミッションの内容は濃く、スマートクリーナー戦とシースパイダー戦が待ち構えている。
スマートクリーナー戦ではトロフィーがないため明確なクリア率は不明だが、シースパイダー戦突破で獲得出来る『海越え』の取得率を見ると、更に落ちて55.9%であることが分かる。
チュートリアル~バルテウスまでの脱落者はおよそ30%だが、スマートクリーナー~シースパイダーの脱落者がおよそ10%と考えると、Chapter.2の段階で既にある程度死にゲーなどで鍛えられたプレイヤーが多く残っているのかもしれない。
難所が続くChapter.3
Chapter.3は特定の強いボスが何体か…というよりはシンプルに難しいミッションが多い。
パーツショップには一通りの主力パーツが並ぶため、Chapter1-2よりは難所の突破はしやすい印象にあったが果たして…
Chapter.3で確認できるミッショントロフィーは全部で二種類。
- 旧宇宙港襲撃をクリア出来た割合が45.2%
- アイスワームを撃破した人の割合が42.3%
となっている。
旧宇宙港襲撃で更に10%の人が脱落している人は、初登場するLC機体の対処が難しかったのではないかと予想。
そのため旧宇宙港襲撃~アイスワーム間の脱落者は少なかったのでは無いかなぁと。
関門・アイビスシリーズが出現するChapter.4は…
Chapter.4までくればエンディングは近いのだが、このChapterにはラスボス以上の関門となるボス、アイビスシリーズが控えている。
また、道中にはエンフォーサーの出現する『地中探査 – 深度2』等の難所も多い。
Chapter.4で確認できるミッショントロフィーは全部で二種類。
- 地中探査 – 深度3をクリア出来た割合が39.0%
- アイビスシリーズを撃破した人の割合が35.2%
こんな数字だった。
結構な難所だと感じたため、個人的にはここで大きくクリア率が落ちるかと思いきや、Chapter.3と比べると7%しか減っていないのが面白い以外な結果だった。
この後もトロフィー獲得率の現象は穏やかで、Chapter.5の共通ミッションである『無人洋上都市掌握』…ここも難易度の高い防衛ミッションだとは思うが、こちらのクリア率がが34.0%となっているため、ここまで来たら残ったプレイヤーは練度の高いレイヴンばかりなのかもしれない。
エンディングの到達率・どちらのルートを選んだ人が多いのか
こうなってくると次に気になるのは、
- ウォルターの遺志を継ぐ『レイヴンの火』ルート
- エア、コーラル側に付く『ルビコンの解放者』ルート
どちらのルートを選んだ人が多いのか。
こちらは概ねイメージ通りで、
- レイヴンの火ルートのクリア率が27.3%
- ルビコンの解放者ルートのクリア率が24.7%
とウォルター側の方が若干優位。
Chapter.4からの脱落者は10%を切っているが、それでもエンディングに辿り着けたプレイヤーの数は全体のおよそ四分の一だったので、スタッフロールを見れた人はそれだけで誇っても良いかもしれない。
賽は投げられたルートをクリアできた人は…
アーマードコア6はマルチエンディング。
フロムソフトウェアのゲームは、いずれも全ルートをクリアした人の数がトロフィーを見る限り少ない率が高いが本作は果たして…
賽は投げられたルートを通る上で確認できるのは、
- 三週目のChapter.5まで進めた人の数
- 賽は投げられたルートをクリアした人の数
このニ種類。
では、達成率はどうなっているのかと言うと、
- 三週目のChapter.5に到達した人の割合が14.3%
- 賽は投げられたルートを突破した人の割合が14.0%
とそこまで大差はない。
他の二ルートのエンディングトロフィーと比べると獲得率が落ちているのは、単純に周回プレイが面倒だなぁと思った人が多かっただけかな?と予想。
トロコンした人の割合、トロコンの壁になるトロフィーは
これは概ね予想通りで、
- プラチナトロフィー『アーマード・コア』の獲得率は2.4%
- オールSトロフィー『パーフェクトマーセナリー』の獲得率は2.4%
と同率。
アーマードコア6は比較的Sランクの査定が緩く、賽は投げられたルートをクリアできるプレイスキルがあれば後はアセンブルの調整と多少の反復練習でSランクが取れるミッションは多いので、これはオールSが取れなかったというよりもオールSチャレンジはしなかったという方が適切かもしれない。
まとめ:バルテウスさえ越えられればどうにかなる
結果分かったのは一番多くプレイヤーをふるい落としているのはChapter.1。
このタイミングは操作に慣れておらず、アセンブルの選択肢も少ないのが理由にあるのかもしれない。
逆を言えばここさえ突破できれば、武装の選択肢が増えるため、難所の解決策を用意しやすくなるので是非とも頑張って越えて欲しい。
プレイすると分かるのだが、このアーマードコア6というゲームは、プレイスキルよりもアセンブルの組み合わせの方が大事で、いかに相手に合わせた構築をするかが大切。
配信等を見ていると苦戦しているプレイヤーはやりたいこととアセンブル構成があっていないことが多いように感じた。
(例:クイックブーストを多用するのにブースターが適していなかったり、武装とFCSの距離が合っていなかったりなどなど)
クリア出来ないミッションは同じアセンブルで挑戦すると泥沼化することが多いため、突破できない箇所があったら自由にアセンブルを調整してみるとすんなり突破できるかもしれない。
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