Wizardry外伝 五つの試練が新シナリオを引っ提げてリリースしていたお話

雑記

CRPGの金字塔Wizardry
その中でも近年(といってももう15年以上なんだけども)の中で最もプレイ時間を吸い取られたWizardry外伝 五つの試練のsteam版がついに正式リリースされた。

Wizardry外伝 五つの試練の仕様について

Wizardryとはなんぞやは今更なので置いておくとして、Wizardry外伝 五つの試練は初代Wizardry1-3ベースのシンプルなDRPG。
公式シナリオとして五本のシナリオが用意されている他、CD-ROM版時代にはシナリオエディタも用意されており、数々の何十本にも及ぶユーザーシナリオをプレイすることが可能。
Steam版にも当時のユーザーシナリオ含めてコンバートされているため、延々とダンジョンハックが可能。

基本システムの仕様について

種族は人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットの五種類。
Steam版ではホビットが権利の関係上ホブという名称に変わっている。

職業もいつものオーソドックスな戦士、盗賊、僧侶、魔法使い、ロード、侍、忍者、ビショップの八種類。
ユーザーシナリオによっては盗賊の短刀枠のアイテムが用意されていなかったりすることもあるため初期職業には注意が必要。
オプション設定を変更すると、BPリロールをしなくても最初から上級職でプレイ可能なのはCD-ROM版と同様。

呪文はやはり権利の関係上トゥルーワードが使用できないためティルトウェイトではなくニュークリアブラストな仕様。
マップ表示魔法はオプションで座標、マップどちらで表示するかを選択できる。

キャラクターにポートレートと誕生日の設定が可能に

これはCD-ROM版には無かった気がする。
元々アイコンだけのシンプルなものだったが、Steam版ではポートレート機能が拡張されており、立ち絵を表示することが出来るようになった。

かなり細かく調整することが可能で、体力に応じて表情を変えたり、状態異常別に表示を変えたりとカスタマイズが可能。

公式でポートレートの設定方法やマスク画像が用意されているが非常に分かり辛いため、jzunkodj4y氏のウェブサイトで後悔されているポートレート作成支援ツールを使用するのが楽。

元々テキストベースのゲームなので立ち絵が無くても何の問題もないのだが、今だとTRPG用の素材が配られていたり、AIで生成できる良い時代に。
キャラクターへの愛着が湧くので手間はかかるけどオススメ。

loraがあるキャラだと衣服を取り替えればそのまま職業表現できるのでAIが便利…

新シナリオ『偽りの代償』がとにかく初心者向け

シンプルではあるもののとっつきにくさは否めないWizardry。
特に五つの試練はプリセットのシナリオ五つが割りと癖が強く、CD-ROM版発売当時に初心者が一見初心者向けの皮を被りつつも変に癖が強い『旅人の財産』をプレイして詰まるという事故が結構起きていた。
(プリセットの一つである『灼熱の車輪』は一番オーソドックスなのだが、こちらは世界観に癖が。)

今回Steam版が正式リリースされたタイミングで六つ目の公式シナリオとして『偽りの代償』が追加されたのだが、これが非常に初心者をターゲットにした作りになっており非常に親切。
ゲームシステムの基礎を学べるチュートリアルから始まり、回復作業の手間を軽減できる泉がダンジョン入り口に設置されていたりととにかくユーザーライクなシナリオだった。
Wizardryの基本のキが学べるシナリオは初かもしれない…?

小規模なシナリオとなっているためクリアまでにそれほど長い時間は掛からないが、ダークゾーンに回転床、ピットにワープと階層を進んでいくに連れてお馴染みのトラップが増えてくるため緊張感がないということは無い。
チュートリアルとなる地下三階をクリアして以降は、一気に敵の特殊能力やギミックが変化、骨太なダンジョンが出現するため、アイテムコンプリートを目指そうとすると初代WIZ並には遊べる作り込みになっている。
レアドロップはめちゃくちゃ渋いため、コンプリートを目指すとなるとプレイ時間はかなり伸びるが、ストーリー本編クリアならレベル13前後、EXはダンジョンクリアならレベル20前後でクリア可能。

3DダンジョンRPG好きなら今すぐ購入して欲しい一作品

購入を迷っていたらとにかく買いで間違いない
というのも元々DRPG好きでないとそもそも目に入らないタイトルなので、迷った時点で素質があるプレイヤーのはず。

当時CD-ROM版の時に散々遊んだはずなのだが、DRPGとしてのフォーマットが完成されきっているので、既にコンプリート済みのシナリオを再度遊んでも面白い。
低スペックPCでもとにかくサクサクなので、DRPGフリークの人はぜひ遊び、シナリオを作る側に回って欲しい作品。

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